強魔姦糞伝 EP1

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「勝負しません?勝負」

 

「ンよォ~ ケーキィ~」

 

「サメイサマイラッシャイヨカタラユックリシテイテクダサイ うぅう~ 泣くな!」

 

「まあ、終わり方は人それぞれなんで」

 

世はポケモン時代。ポケモンの強さだけがものをいう弱肉強食の世界。いくら偉くてもいくらマリオカートが強くてもポケモンバトルが強くなければ生きていくことができない時代。故に外を歩ける人間に派手な見た目の人生エンジョイの人間は少なく、ポケモンバトルが強くない人間が1人で外を出歩こうものならすぐに身ぐるみを剥がれコンクリートで固められ海に沈められるだろう。事実この世界の人類は日々減り続けている。

 

この時代に生きる人間の目標はただ一つ。5年に一度開催される「増田杯」という大会で優勝すること。この大会で優勝したものは創世神増田順一と戦う権利を得ることができ増田順一との勝負に勝った人間は世界の全てを手に入れることができる。

 

この大会は過去4000年続いており増田順一に勝った人間はまだ存在しない。増田順一との戦いに負けた人間は消息が不明になっていて、大会の数日後未発見だった新しいポケモンが1匹発見されているとか。

 

そして今日も荒廃したこの世界でポケモンバトルが繰り広げられていた。

 

 

エピソード1「邂逅」

 

 

強魔姦糞「グライオン地震!!」

 

グライオン「イ゛イ゛イ゛イ゛!!!!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

 

吊るしてあるサンドバッグは揺れるばかりでビクともしない。

 

グライオン(なんで直接サンドバッグを殴らないんだ?)

 

強魔姦糞「ラブクラッシャー、今日もダメか~」

 

そう言うと強魔姦糞は過去に友人だった人物から譲り受けたグライオンを垢と指紋まみれのムーンボールに戻す。

 

強魔姦糞「今日も介護の仕事に行くか~」

 

そう呟くと強魔姦糞は準備を始める。

 

ポケモンが入った6つのボール、トレーナーカード、予備のオムツをバッグに入れ家を出る。

 

強魔姦糞は老人の介護をする仕事をしている口振りだが、実はその逆で介護をされる側の仕事である。というかそもそも「介護」や「仕事」という言葉遣いがおかしくまあ言うなれば塾のようなものであり、在日朝鮮人特有の日本語不自由である。

 

この世界では現役ポケモントレーナーを引退した老人には大会の出場経験がある者に限って人権が与えられる。人権が与えられた老人はベテラントレーナーと呼ばれポケモントレーナーを育成する育手になる権利が与えられる。もちろん育手にならず平穏な生活で人生を終える者もいる。

 

育手はこの世界に約5000人存在し、弟子を多くとる者や一人のみを育成する者もいる。

 

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

 

家を出た強魔姦糞は鍵をかけ忘れ、スキップとは言い難い奇々怪々な足取りで目的の師匠の家へと向かう。

 

この世界に車は存在せず、歩きが基本的な移動手段となる。正しくは存在したのだがトレーナー達の腕が上がったことによる野生のポケモンの凶暴化やポケモンヤンキーによる犯行によってすぐに破壊されてしまうので車を使用する人間は少なくなっていき全ての車を作る会社が倒産した。

 

師匠への家へと向かう途中、強魔姦糞の前に怪しげな集団が立ちふさがった。

 

集団の中の1人「よぉ、トレーナーさん」

 

強魔姦糞「お、お前たちは・・・ ポケモンヤンキー・・・!」

 

集団の中の1人「いけ!パルキア!あいつを粉砕しろ!」

 

パルキア「ヴィア゛エ゛ア゛ヴーーーーーーッヴア゛イ゛!!!」

 

強魔姦糞「えっ いやなんで伝せ」

 

集団の中の1人「殺せ!あくうせつだん!」

 

強魔姦糞「えっ ヴッ あっ うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

???「強魔を守れ!ソーナンス!」

 

刹那、何者かのソーナンスが強魔姦糞の盾となる

 

集団の中の1人「なに!?」

 

???「ソーナンスミラーコートだ!」

 

キュイイイイーーーバゴンッ!

 

パルキア「ぱる~う」ドサッ

 

集団の中の1人「パルキア、嘘だよな・・・?」

 

集団の中の1人「チッ ずらかるぞ!」

 

集団の中の1人がそう言うと集団はパルキアの死骸を残し逆ナルト走り(後ろのめりになり左右の腕を前に伸ばし顔を進行方向と逆に向けて走る走法)で去っていった。

 

???「大丈夫か?強魔」

 

強魔姦糞「ジョンフンさん!?」

 

ジョンフン「最近この810番道路辺りは治安が悪いからな。気をつけろ。」

 

強魔姦糞「はい。すみません。ありがとうございます。」

 

彼はジョンフン=アゼルフ=ホーン。強魔姦糞の育手であり、増田杯準優勝の経験がある伝説のポケモントレーナーであり、最強のアグノム使い。

 

ジョンフン「お前を救うたびに思い出すよ。あの時はすまなかったな、お前の母さんを救い出せなくて。」

 

強魔姦糞「いいや、いいんですよ。あの時は僕の実力不足もありますし、母は残念でしたが僕達兄弟を救ってくれただけでも感謝してます。」

 

ジョンフン「お前の母ちゃんの仇は絶対俺がとるからな。あいつだけは絶対に許さん、あみゅ・・・!」

 

かつてジョンフンは増田杯で優勝できる実力を持ち合わせていた、しかし決勝戦開始直後あみゅという男によって強魔姦糞の家族が襲われていた。それを救いに行くためにその場を離れ不戦敗となった。その後理由を公表せずに世間から勝負から逃げた負け犬として大バッシングを受け引退に追い込まれた。その後山奥の秘境に道場を立て、政府非公認の育手となった。

 

ジョンフン「…。よし、じゃあ修行を始めようか。」

 

強魔姦糞「え!?ここでですか!?」

 

ジョンフン「まあたまにはいいだろう 道場では実戦の経験はできないからな。」

 

強魔姦糞「わかりました。じゃあ、始めますか。」

 

無事に修行を終え、強魔姦糞はジョンフンと別れて家へと向かった。

 

強魔姦糞「うぅ… お母さん… でも、どうしてあみゅさんがあんなことを…」

 

強魔姦糞は家まで道のりを辿りながら障害者手帳に挟まれた母の写真を見ながら過去のことを思い出し、カイオーガの潮吹き並の涙を流し黄昏る。

 

だが、強魔姦糞が家に帰るとそこには地獄が広がっていた。

 

強魔姦糞の家が火の海になっていたのだ。

 

強魔姦糞「そ、そんな あの中にはお母さんの形見が!それと弟も」

 

悪夢は繰り返す。その顔が見えたその瞬間、強魔姦糞の中にある忘れかけていた果てなき憎しみが身体を伝る。

 

強魔姦糞「あ・・・あみゅさん・・・!」

 

人を小馬鹿にしたような不敵な笑みを浮かべ青髪の男が姿を現す。

 

あみゅ「咲かせましたよ、青い薔薇。」

 

強魔姦糞「あみゅ…さ… いいや、あみゅ!!」

 

ガマゲロゲのような形相で激しく叫ぶ強魔姦糞。

 

強魔姦糞「そうだ、弟はどこだ!」

 

あみゅ「フフ、そこに」

 

あみゅが指を刺した先の燃えて崩れ落ちる瓦礫の中に見覚えのある布を纏った拉げた身体が目に入る。

 

強魔姦糞「弟、嘘だよな・・・?」

 

あみゅ「次はお前だ アグノムサイコキネシス!」

 

強魔姦糞「ッ!」

 

ジョンフン「アグノムサイコキネシス!!」

 

ドーーーーーーーーン!

 

2匹のアグノムサイコキネシスは相殺し周囲に衝撃波が走る。

 

強魔姦糞「ジョンフンさん!?」

 

ジョンフン「強魔!弟を連れて山奥の病院へ行け!急げばまだ助かるかもしない!!」

 

強魔姦糞「で、でも ジョンフンさんが…」

 

ジョンフン「ここは俺が食い止める!いや、お前の母ちゃんの仇だ!俺が討つ!!」

 

強魔姦糞「ジョンフンさん… 俺なんかの為に…」

 

弟を抱え強魔姦糞は走り出した。

 

ジョンフン「久しぶりだな… あみゅ…!」

 

あみゅ「お久しぶりです。アゼルフーンさん。」

 

ジョンフン「それは過去の名前だ。気安く呼ぶな。今はただのジョンフンだ。」

 

あみゅ「アグノム使い同士仲良くしましょう 最後くらい、ね。」

 

そういうとあみゅはモンスターボールアグノムを戻し裏のポケモンを繰り出す。

 

ジョンフン「いけ!アグノムサイコキネシス!」

 

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

 

病院に弟を預けた強魔姦糞はジョンフンとあみゅが戦う自分の家へと戻っていた。

 

強魔姦糞「くそっ もっと速く!」

 

???「ちょっと待ちな」

 

戦場へと向かう途中、聞き覚えのある声が聞こえ見覚えのある人間が立ちふさがる。

 

朝の集団の1人「朝はお世話になったなァ。強魔姦糞君よ」

 

聞き覚えのある声の正体は朝に襲ってきたポケモンヤンキー集団の1人だった。

 

強魔姦糞「くそっ こんな時に」

 

朝の集団の1人「やれ、ディアルガ

 

ディアルガ「ン゛ン゛ーヴヴェイ゛ヴヌ゛ム゛!!!!!」

 

強魔姦糞「くそっ 一瞬で蹴りをつけるしかない!頼む、ラブクラッシャー!」

 

そう叫ぶと過去に友人だった人物から譲り受けたグライオンを垢と指紋まみれのムーンボールから選出する。

 

グライオン「イ゛イ゛ーイ゛イ゛ッイ゛イ゛イ゛!!!!」

 

朝の集団の1人「へっ 雑魚が 死に晒せ!ときのほうこう!」

 

強魔姦糞「避けろ!今だ!ハサミギロチン!!」

 

ときのほうこうを避けて隙ができたディアルガにハサミを構え襲い掛かるグライオン

 

スパン!

 

朝の集団の1人「バカな!」

 

朝の集団の1人「チッ だが次だ。いけっギラティ…」

 

強魔姦糞「出させるな!そのままハサミギロチンだ!」

 

朝の集団の1人「ッ!?」

 

スパン!

 

ポケモンヤンキーの首を切断した強魔姦糞はそのまま戦場へと走り出す。

 

強魔姦糞「こい!グライオン!そのままでいい!」

 

だが強魔姦糞が戦場についたころにはすでに決着がついていた。

 

強魔姦糞「ジョン…フンさん…!?」

 

そこに広がる景色は赤。バンギラスストーンエッジに突き刺されているアグノムサイコキネシスによって身体を無理やり変形させられてしまったジョンフンがいた。

 

強魔姦糞「う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

あみゅ「次は貴方だ アグノム!サイコキ…」

 

あみゅ「ん?」

 

あみゅ「チッ 時間か 貴方運だけはいいですね あの時と同じだ またいつか会いましょう」

 

そういうとあみゅはボーマンダに乗って飛んで行った。

 

強魔姦糞「うぅ… ジョンフンさん…」

 

強魔姦糞「絶対に… 許さない…」

 

ジョンフンの死体を埋葬した強魔姦糞は涙を流し復讐を決意した。

 

一人旅立つ準備をした強魔姦糞はその地を後にした。

 

EP2へ続く・・・